不幸

4/9
前へ
/30ページ
次へ
そこには、家の前には黒いコートを着た人がいた。 顔はマスクをし、サングラスをし、帽子をかぶっている。 顔は隠れてるが・・・多分体格的に男だろう。 あの男・・・ヤバイ。 鉄パイプのことがある 花瓶のことがある 車のことがある 何より、写真がある。 根拠はない、だが、 本能が、直感がそう告げた。 俺は踵を返し、家とは反対に走り出した。 案の定というべきだろうか、男も走ってくる。 俺と男の追いかけっこが始まった。 タッタッタッタッタ・・・ なるべく人気の多いところを走る。 ハアハアハアハア・・・ よし!人ごみに紛れただろう。 このまま・・・ 男がいた。 サングラス越しだが、目があった気がした。 「うわああ!!」 無我夢中で走った。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加