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そして建物の中に・・・
入った場所が悪かった。
ドンッ
壁に突き当たった。
また、不幸。
それは、昨日の建設中の建物の中に入ったことだった。
「ハアハア・・・」
「ハアハア・・・」
対面する二人。
人気のない建設中の建物の中、
壁に突き当たった。
この二つの不幸が二人を向き合わせる。
男は、昨日の侑斗に倒れかかってきた
鉄パイプを手にしていた。
「ハアハア・・・
お前がここに入ってきてくれてよかったぜ・・・
ここは、誰もいないからな・・・」
男はマスクとサングラスを外す。
「ま、将司・・・!!!」
「そうだよ、侑斗。」
なんで・・・どうして・・・訳が分からない。
不安と悪寒と恐怖が入り混じり、
嫌な汗が出てくる。
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