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「99……100!!よぉし、出ろ」
「ゴホッゴホッ!……っ!何するんですか!本当に死ぬかと思ったじゃないですか!」
ようやく100数えられて(正確には300くらい)僕は解放された。
「ああ?ふざけんな。悪魔がそんな簡単に死ぬわけねぇだろ」
「死にますよ!痛くて、熱くて、苦しくて!」
「だが、そのかわり生きてんだろ?テメェはつい百秒前に死にかけてたんだ」
「え…?」
そういえば、さっきまで痛かった身体が全然痛くない。
今は普通に喋れるし…。
「傷が……治っ、てる?」
「この熱湯は俺様が掘り当てた温泉だ。で、毎日入ってたら段々とお湯が赤くなってな」
え?温泉?それにしたらかなり熱かったんだけど…。
「まぁ、黒龍が毎日入ってる温泉だ。俺様から垂れ流れてる魔力が染みとけたんだろうよ」
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