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「闢さまー、朝ですよ」 闢「ああ?朝だ?知らねぇよ」 僕が闢さまと一緒に暮らし始めて、一月が経過しようとしていた。 え?呼び方が変わってるって? …………恥ずかしい話だけど、この約一月経つであろう期間に僕は闢さまに色々な事を教えてもらい、そして、何度も助けて貰ったんだ。 泰山に住む龍に襲われた時も闢さまは龍たちを食べて助けてくれた。 僕が怪我をすればあの温泉に行って治してくれた。 僕が空腹だったら食べ残しの骨をくれた。 僕が崖から落ちたとき、いつも必ず蹴り上げてくれた。 僕は自然と闢さまに憧れて、段々と闢さんから今は闢さまに変わった。
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