開闢

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身体を動かそうとする。 でも、やっぱり動かない。この人間は僕をどうする気なのかはわからない。でも、きっと、酷い事をするんだ…。 「……ぁ……ぁ、…」 「助けて」すらもう言えない。声が出ない。人間が僕に手を伸ばしてきた。 ああ、もう無理だ。終わった。 僕はそう思い目を閉じた。 親も知らず、この世界のことも知らず、何も出来ず、僕は終わるんだ。
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