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………………。
あれ?
思ってたより何も感じない。新しい痛みもない。
不思議に思い、僕はゆっくりと閉じていた瞼をゆっくりと開ける。
「…………え?」
人間が僕を見てない。あれだけ怖かった視線を全く感じない。見ていないどころか人間は僕と真逆の方向を向いていた。
「だ、だだ誰だ!?」
突然、人間が震える声で叫んだ。僕とおんなじだ。声音に恐怖が感じて取れる。
人間の視線の先に何があるのか、また誰がいるのか。僕は少しだけ首を動かした。
人間の足の間から見えたのは………
一匹の悪魔だった。
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