虹 Ⅱ

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今日はせっかくキミとのデートの日なのに。 外は…雨。 「なんで?うぅ~。雨止んで!」 私は呪文のように唱えた。 「ほらほら。そんなことしてないで。行くよ?」 「え?どこに?」 キミは窓にひっついてた私をはがして腕を引っ張った。 「どこって…外?」 キミはキョトンとしながら外を指差した。 「外って…。はぁ~。雨だよ?」 私も真似して指差した。 「~~っ!いいから、もう!」 「あっ。ちょっ…。」 キミは私の腕を更にぐいぐい引っ張って行った。 「も~。」 そんなことを言いながら私の顔、にやけてたかもしれない。 すごく嬉しかったもん。 靴を履いて、傘をもって外に出た。 雨は少し止んだみたいだけど、私たちは傘をさして歩いた。 二人とも傘を持ってたから1人ずつ傘に入った。 (あ~ぁ。相合い傘…したかったな。) そんなことを考えながらキミの顔を見た。
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