虹 Ⅱ

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「ん?」 「別にィ~。」 ってゆーか。 さりげなく道路側とか取っちゃって。もっと好きになっちゃうよ? いいの?諦めが着かなくなっちゃうよ? そして更に細い道に入っていった。 ポタ…ポタ…。 っ…。傘がぶつかってうまく歩けない…。 私が焦って試行錯誤してるのを見てキミは笑ってるのね。 こっちは必死なのに。 「もぅ…。」 そう言って頬をぷくっと膨らませた。あの日のキミの真似。 あの日の光景を思い出しながら同じように私は口を尖らせた。 キミはとなりのそんな私を見て更に笑った。 「可愛い。」 そう言って優しく笑う。 もう…。その笑顔は反則でしょ? ついつい許しちゃうじゃない。 「もう…。やだ~。」 涙が出ちゃうよ。幸せすぎて。
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