事の発端

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最近の俺は期末試験が来週に迫っている為に図書室で勉強を日が暮れて、暗くなるまでやることが多くなった。 今日もそうだ。 気が付いたら時刻は19時前。 帰宅部の中でも最も熱心に活動をしている一人だろう。 …いや、帰宅部を帰宅を早く終えるための部活だとしたら俺は怠け者と言われるのだろうか。 「ねぇ、亮くん」 暗い夜空の下、帰るために下駄箱で靴を取り出している俺に後ろから声がかかった。 下駄箱から取り出したスニーカーを手に持ったまま後ろを数時間前に見た顔がある。 彼女は古臭く不格好な下駄箱とは違う雰囲気を放っていた。
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