4人が本棚に入れています
本棚に追加
ミィの身体に誰かとぶつかったような衝撃が走り、学と手を繋いだまま、尻餅をついてしまった。
「痛いミィ!」
「あう…」
お互いにお尻を摩りながら痛そうに顔をあげ、ぶつかった相手の顔を見たミィは思わず目を丸くしてしまった。
なんとぶつかった相手は自分そっくりな猫耳娘であった。
相手も同じ様に目を丸くし、ミィを見ている。
そして、何を思ったのかミィは、右手を挙げ始めた。
すると、相手も右手を挙げてくる。
続いて左手…そして大きく両手を振り始めた。
「良かったミィ!学兄ちゃん!鏡だった様ミィ!」
「ふぅ~♪どうやら鏡だった様ですねぇ~♪」
互いに後ろに振り返り、まるで良い汗をかいたかのような仕草を取る二人に、学は苦笑しながら言った。
「ミィ?鏡じゃないと思うぞ?
まず、髪としっぽの色が違うし、服装も違うじゃないか…」
「ミィ?」
「え?」
そして互いに振り返りじーっと顔を見つめ合い、仰け反りながら叫んだ。
「ドッペルゲンガーミィ!?」
「ドッペルゲンガー!?」
「はぁ…」
ドッペルゲンガーな訳がないと学は肩を落とし、ミィの肩を叩き残念そうに首を振った。
「ミィ…ドッペルゲンガーでもないよ…」
「ミィ?ドッペルゲンガーミィ!!
ビックバンが起きるミィ!」
学の言葉など聞く耳持たず、ミィは爪を伸ばし戦闘態勢に入る。
対する少女も身体より大きなハンマーを振り上げ構える。
最初のコメントを投稿しよう!