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「おい!やめろ!!」
「学兄ちゃん!下がっててミィ!」
いつもと違うミィの緊迫感に止めようと口にはするものの、身体までは動かない。
二人の子猫に緊張が走る。
そんな二人を息を飲んで見守るしかない学。
二人の立つ丁度ど真ん中の地面がピシッとひび割れた瞬間、戦いの火蓋が切って落とされた。
「ミィィィィ!!」
「やぁぁぁぁ!!」
長く鋭い爪で切り裂こうとするミィ。
大きなハンマーを横薙ぎに壁に叩きつけようとする少女。
そして…二人の中間地点よりせせり上がる何か!!
何かが飛び出した瞬間!二人の一撃が交差する。
「あぁぁぁぁ!!おこずかいをあげふぅ~!?」
せせり上がって来たのは、リビングデッドの佐々木さんであった。
佐々木さんはアンデッドとは思えないほど、清々しい笑顔で切り裂かれ、壁に激突しそのまま崩れ落ちた。
「あっ!おこずかいの佐々木さんじゃないか!」
「ミィ!?」
「え?佐々木さんって?」
慌てて佐々木さんに駆け寄る学に、顔面蒼白のミィ。
そして少女は佐々木って誰?と言わんばかりにきょとんとしている。
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