lesson6 異世界入門

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あれから、毎日お粥が少しずつ米の割合を増し、今では少し緩いご飯くらいになった。 「えっと…今日までありがとうございました。紹介状までいただいて…」 「いいよいいよ。代わりに、もし俺が困ってる所を見つけたら、助けてくれると嬉しい。」 「も、もちろんです!た、助けに来ます!」 「あはは。ありがとうね。」 サバサバしている金髪碧眼のイケメンに別れを告げ、俺は歩きだした。先ほど教えてもらった、ギルドへの道筋を思い出しながらすすむ。 「……ここか?」 『ここね。』 「ボロくね?」 『だって建ってから300年くらい経ってるもの。所々建て直したりはしてるみたいだけどね。』 「あぁ…なるほど。だから看板が黒ずんでて読めないのか。」 そう、そのギルドの看板は、長年外に晒されていたからか、日焼けと汚れでなんにも見えないのだ。これでは名前が分からない。 「まぁ、ひとまず中に入りますか。」 『そうねー。』 「お邪魔しまーす。」 ドアにベルが付いていた様で、俺が中に入ったらカランカラン…という可愛らしくもうるさい音が頭上で響いた。カウンターらしき所にいる女性に声をかける。 「すみませ…「きゃあぁ!不審者!」ええっ!?な……えぇ!?「ごめんなさい。からかいました。」よかった…」 俺は、この一瞬のやり取りでかなりのダメージをくらった。吐血しそうだ。 「改めまして、いらっしゃいませ。ご用件はなんでしょうか?」 「えっと…これを渡せと言われたんですけど…」 と、先ほどもらって来た推薦状を女性に渡す。女性は開いて中を見ると、少し驚いた顔をしてから 「少しお待ちください。」 と言って奥に入って行ってしまった。俺はそれを見ながらぼーっとしていた。
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