1011人が本棚に入れています
本棚に追加
ダダダダダダダダダッ!
「ただいまでーす!」
「っきゃー!?」
受付嬢をビビらせながらギルドに戻り、その足で外の雑貨屋へ。狼にちょっと待ってもらって、傷薬を買った。
「よし、俺の部屋に行くぞ!」
オン!
俺らはこっそり裏から部屋に入って、少し狭くなるけど狼には床に寝そべってもらった。
「足出せ。………ごめんな、痛かっただろ?」
と、全ての傷に丁寧に薬を塗りこんだ。これで一先ず安心だろう。
「よし、食堂に行ってみるか。さっき少し使っちゃったけど、一食分くらいなら売ってくれるか?」
『行ってみないと分からないわよ?』
「だな。」
というわけで、食堂に行ってみたら、入った瞬間にものすごい視線が突き刺さった。
「ぉう!?」
「お前、さっきコロシアムから対戦相手と一緒に逃げたんだってな?お客、かなり怒ってたらしいぜ?金持ちばっかだから、外歩く時は気をつけろよ。」
「え、あ、はい…ありがとうございます…」
1人の男性がこっちに来て、そう耳元に囁いて出て行ってしまった。…俺、もしかしたらボコりの対象とかになっちゃったのかしら?
「うわ……ヤバくね?」
「ねぇ君。」
「ひぃっ!?」
いきなり後ろから肩を叩かれて飛び上がる。振り向くと、金髪の長髪……と白いシャツ。身長差があるんだと気づいて見上げたら、金色の目のイケメンがいて、驚いた。
「あ、あの……」
「ちょっと来てくれるかな?」
「あ、はい……」
と着いてきてしまうと、執務室みたいなところに通された。ソファをすすめられて、イケメンの前に座る。
最初のコメントを投稿しよう!