lesson7 友達と…

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…と思ってたら、狼に服の首辺りを噛まれて背中に乗せられる。 「どこかに行くのか?」 のしのしと狼が歩いて行くのは、ギルドの正面入り口…………… 「!!ちょ……待って!今行ったら俺が怒られる!殺される!待ってえぇぇぇぇぇぇ…」 俺の叫び虚しく、狼は閉じられていたドアを破って入ってしまった。 「………………。」 「………………ども。」 受付嬢がものすごい笑顔でこちらを見てきた。これから始まる恐ろしい出来事が容易く想像出来てしまい、俺は狼の毛をギュッと握る。 「………マスター!新入りが!」 「\○♪5>°☆4×5×>9〒*4〆0○!?」 ヤバい!マスターにバレたら、狼をどっかにやらなくちゃいけなくなる!どうしよう!狼は動く気配無いし、俺じゃ動かせないし… 「んー?あぁ。知ってる知ってる。問題無いよ。あ、この子に一応首輪と名前付けといて。野生だと思われて討伐対象にされちゃうかもだから。」 「え、あ、はい……」 なぜか知っていたマスターに、狼サイズのでっかい黒革の首輪を渡された。あとは、こいつに名前を付けなきゃいけないみたいだ。 「名前どんなのがいい?かっこいいの?かわいいの?」 狼は、かっこいいのの時に首を降ったので、かっこいい名前を考えようと思う。 「うーん………狼かぁ…たしか、昔の絵本で見た、神様食べちゃった狼がいた気がするな…フェンリルだったっけ?お前も大きいし、強そうだからフェンリルって呼んでもいいか?」 ………否定はしなかったけどちょっと嫌そうな顔してる。やっぱり他のヤツと名前が同じなのは嫌だよな。変えよ。 「うーん……じゃあ陸は?」 ウォンッ! オッケーみたいだ。これからこいつは陸と呼ぶ事になる。 「許可もらえて良かったなー。陸。」 撫でながら、陸に首輪を着けた。そしたら、マスターが首輪に付いていた銀のプレートに陸っていれてくれたので、なんかちょっとおしゃれだ。 「私、あの狼が人間に懐いてるのを初めて見ましたよ。」 「僕もだよ。ふふ……昨日の依頼の帰りを見てたけど、彼の周りには鳥がたくさんいたしね。動物に好かれるタイプなんでしょ。」 マスターと受付嬢がこっちを見て何か話してるが、何を話してるんだろうか?
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