確かに、恋だった。ー火曜日の女ー

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「って僕に聞かれても困りますよ」 「なんって言うの。世界が灰色に見えてしかたない。で、頭の良い奴の視界が気になったってワケ」  メガネで遊ぶのをやめて、高月を見る。 「高月は退屈してない?」 「してる暇ないですって」  ケータイを見ても着歴は0。  なんか虚しい。  何を期待してたんだか。 「なんで?」 「僕は貴女に恋をしているからですよ。貴女が気になって退屈してる暇ないです」 「はぁぁぁぁ?」  次の瞬間、私は窓まで走っていき、手にしていたメガネを思いっきり振りかぶって投げたのだった。  恋。  それは相手を好きになること。  鯉。  それは魚だろっ。  濃い。  それは色の濃淡。  コイ。  こい?  高月が⇒私に=恋?  
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