入学式、街角にて

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結局その後は何事も無く、無事学校にたどり着き、入学式を終えた。 真也は朝ぶつかった先輩に一言、タメ口で話してしまった事を謝りたかったが、結局会うことはなかった。 まあ焦らなくても、あの先輩が毎朝あそこを通っているなら近いうちに会えるだろうし、そん時にでも声掛けてみるかな? 真也はそう考え、それはそうとして、と目の前で気だるそうに肘をついて机に座り窓の外を見る友人に声を掛けた。 「なあ鬼崎、部活どうすんのお前」 新生活を送るにあたって、見知った顔がいるのはありがたい事だ。 真也と鬼崎、天音は同じクラスだっ た。 「あ~……別に興味ねえなあ」 「それで済ますな、話終わっちまうだろが」 「っち。 じゃあお前はどうすんだよ、なんか入りたい部活あんのか?」 「いや、別にねえよ……おいやめろ! 襟引っ張んな!」 話題切んなっつったのにテメェはぶち切るのか? と言いたげに鬼崎が真也の制服の襟を掴み、眉間にシワを寄せた。 「なぁにやってんのよあんた達は」
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