穏やかなる日常

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結局、ただ散歩して帰る事になった私達は、貴重な100円で買った、あんまんを半分こして食べながら帰っていた。 奏梧は、なんで暖かい時季にあんまんなんだ、とぶつぶつ言っていたが、結局美味しそうに食べていた。 「なぁ…オマエ和歌と付き合ってんの?」 『付き合ってないよ! 苛められて、こき使われてるだけだし。』 今日の出来事を思い出して、ちょっと顔が赤くなる。『…それにシェアハウスの人とは付き合わないって、暁生さんとの約束だし。』 「ふぅん、そうなのか。呼び捨てにしてるから、付き合ってんのかと思った。」 奏梧は、布結の、シェアハウスの住人と付き合わない、という言葉に動揺しながら、気になっていた事を聞いてみた。 『今日から委員会一緒で、ちょ、ちょっと話ししたから親しみを感じているんじゃないかな。』 だ-か-ら! なんで、顔を赤らめたり、動揺したりするんだよ! 「おい!布結!俺も布結って呼ぶからな! そんで、和歌は危険だ!食われるぞ…? だから、二人になるなっ」 布結は、驚いてぱちくりしていたが、気まずそうに切り出した。
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