幼馴染

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――――――翌日 そんな不自由のない幼馴染は私に一言「あれ、買って来い」とだけ言った。 「あの…。全然何を求めてるのか分かんないんですけど…。」 そして今は授業中。不運なことに席は隣。 「あれ、買って来い。オマエの耳はアレか?節穴か?」 何を、って聞いてんのに節穴か?って返された。お前が節穴だ!って叫んだら先生にお説教食らいそうだから叫べない…。 理不尽極まりない…。だから、この幼馴染は嫌なんだ。 最も、幼馴染と言ってもいつでも一緒にいるわけでもなければ仲がいいわけでもない。 家が近い、とか親が仲いいとか間接的でしかない。 「あー、節穴で良いから。あれって何?」 「アレっつったらアレしかねぇだろ。」 「普通の人は分からないからね?」 「じゃ、異常になれ」 無茶苦茶だ。 無茶苦茶な幼馴染は授業中だって言うのにもかかわらず携帯電話を取り出した。 そして、写メを私に見せてくれた。 私とは違って幼馴染の携帯電話は最新型のスマホ。スマホとかに興味があるの?って聞いたら「100点取ったら親が買ってきやがった」と実に嫌そうに言った。スマホ買われて喜ばないって…金持なの? ってか100点取ったっていつもだよね?じゃ何?いつももらってるの?とか疑問は色々わいて出たけど案外どうでもよかったから沈下してもらった。 そんな経緯があるスマホの画面に映っているのは――――何だこれ。 「何、コレ」 「オマエが買ってくるモン。」 「正体不明じゃ買えないよね…?」 「みりゃ分かんだろ。アレか?お前の眼は飾りか?」 何がどうあっても私の目は偽物で、作りものらしい…。
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