詩音とセリミア・ミシル

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名前の由来は、皆の名前から頭文字を取ってつけてみた。 シオン アリス ミコト セツナ リヴ ルン ミク 順番を入れ替えて、並び変えると…… セリミア・ミシル 詩「お店の名前で思い出したけど、ミクたちは?」 ア「ミクとリヴなら、あそこに」 俺は奥を見る。 詩「うーん、若干子供たちからも距離を置かれてる感じがするな」 だが、ミクは一人では無かった。 リ「それでね?ここをこうやって……」 ミ「……なるほど」 ミクはリヴの教えてもらってくれていることに、しきりに頷いていた。 何か、微笑ましいな 俺はリヴたちの所に向かう。 途中で子供たちの頭を撫でるのを忘れない。 詩「……撫でて欲しいのか?」 ?「……出来れば」 彼女はネリー、奴隷だったころ皆の先頭を行い、リーダーみたいな存在の人だった。 詩「抵抗を感じるんだが?」 ネ「撫でてしまえば、関係ありません」 ネリーさんは俺より年上の、頼れる女性のトップだ。 もはや抵抗以外に感じられない。 しかし、撫でなければ先に進めそうに無い。 というか、俺の通り道を塞ぐ時点で確信犯だな。 詩「一回だけだぞ?」 俺は軽くネリーさんの頭を撫でる。 髪の毛の質は、絹みたいで指通りがとてもよかった。 ネ「むふー///」 俺はネリーさんをスルーし、リヴの所に向かう。 リ「それでね、ここは、あ!パパ!」 ミ「うゆ?」 可愛らしい鳴き声だな、ミクよ。 詩「何を教えてあげてたんだ?」 俺はリヴたちの手元を覗く。 リ「折り紙の折り方を教えてたの~」 ミ「……興味深い」 詩「俺もやっていいかな?」 リ「うん!ミクちゃんもいい?」 ミ「……うん、楽しそう」 詩「ありがとね?さて、何を作ろうかな?」 リ「パパ、あの鳥さん作ってよ!」 ミ「……鳥?折り紙で?」 詩「鶴か、よし、任せろ」 俺はゆっくりと丁寧に折っていく。 ミクは興味深々に覗いてくるので、見せる様にやりながら折っていった。 詩「ここをこう広げると……はい完成!」 パリッとした凛々しい鶴が完成していた。 リ「おぉ!」 ミ「おぉ!」 ミクは触ってみたいのか、手を出したり引いたりしていた。 俺はそれを掌に載せて、ミクに差し出すようにかざした。 詩「どうぞ」
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