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ミクは心配そうに聞いてくる。
ミ「……良いの?」
詩「あぁ、これはミクにあげるよ」
リ「パパ~リヴのも作ってよ~」
詩「はいよ、すぐに作ってやる」
俺はすぐに作業に移る。
途中でミクをチラ見してみたが、顔が嬉しそうだったので、俺も嬉しくなった。
詩「ほい、リヴの鶴完成」
リ「やった!これでミクちゃんと同じになったよ」
ミ「……うん!」
二人は折り紙の鶴で遊び始めた。
俺は静かにその場を後にした。
ア「中々上手な鳥でしたね、他にも作れるんですか?」
詩「まぁね、時間があったらアリスたちにも作ってあげるよ」
ア「ふふ、楽しみですね」
さて、新しいお店を見に行きますか!
詩「ダンジョンコア、このマスタールームから、村にあるお店までルートを繋げてくれ」
-了解しました。-
すると、ダンジョンに向かう扉とは違う扉が現れた。
俺はその扉を開ける。
目の前には、上に向かうための階段があった。
詩「……先が見えないな」
上に向かうなら、終わりの方に光があってもおかしくないはずだが?
詩「ダンジョンコア、お店までどれくらいかかる計算だ?」
-はい、約30分前後は掛かります。-
詩「ふむ、長いな」
俺はすぐさま思考を巡らす。
この場所から、すぐに目的地に着く何かは……
詩「ダンジョンコア、この扉を返還してくれ」
-了解しました。-
俺が扉をしめると、かすむように扉が消えていった。
詩「この部屋から、隣に10平方メートル・高さ3メートルの小部屋を作ってくれ」
-了解しました。100×3=300マナ必要になりますが承認しますか?
YES/NO-
詩「YESだ」
そしてまた、俺の目の前に扉が現れる。
ガチャ
詩「後はこの部屋にあれを置けばいいんだよな?」
俺は前の記憶を引っ張り出す。
詩「ダンジョンコア、この部屋に転移魔法陣を設置してくれ。座標は取り敢えず、店の中にしてくれ」
-了解しました。転移魔法陣は1000マナになりますが承認しますか?
YES/NO-
詩「YES」
部屋の中央に5人分入るくらいの魔法陣が突如現れる。
詩「ん~」
俺は早くお店に行きたいのだが、そのためには魔法陣に入らなければならなかった。
正直、気分が乗り気にならないでいた。
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