詩音とセリミア・ミシル

6/19
1517人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
俺は周りを見渡した。 詩「俺の思ってる感じじゃないな」 入り口から見て、右がレストランもどき、左が棚が並んでいる道具屋となっていた。 詩「ダンジョンコア、内装の変更はマナが掛かるのか?」 -物を追加するのならば、マナが掛かりますが、モジュールの場所変更はマナが掛かりません- 詩「そうか、それならモジュール移動をしたい。今回はメニュー画面を使いながら配置を決めたいと思うんだが、出来るか?」 -はい、可能です。メニュー画面を展開します。- 俺の目の前には、透明に近い青い画面が現れ、この店の配置になるであろう図が描かれていた。 詩「ここにポーション用の棚を置いて、隣にハイ・ポーション用の棚で、ここにカウンターを設置して、この裏にお金の金庫を……ダンジョンコア、金庫ってどれくらいだ?」 -種類を展開します。- 木箱製の金庫 -50-マナ 岩石製の金庫 -100-マナ プラスチック製の金庫 -120-マナ ガラス製の金庫 -200-マナ 鉄製の金庫 -350-マナ 銅製の金庫 -500-マナ 金製の金庫 -1000-マナ 鋼製の金庫 -1980-マナ タングステン製の金庫 -3500-マナ アダマンタイトの金庫 -7500-マナ オリハルコンの金庫 -10000-マナ 詩「流石ダンジョンコアだな、品ぞろえが半端ないな」 -ありがとうございます。マスター、どれになさいますか?- 詩「ちょっとまってくれ、この店の店長になる人たちと相談するよ」 俺は二人を呼ぶことにした。 詩「ネリーさん、ファティさん、少しいいですか?」 二人はすぐに来てくれた。 ネ「なんでしょうか?」 フ「どうしたんですか~?」 詩「まずは簡略式の任命を行う。皆、よく聞くように!」 皆に俺の真剣さが伝わったのか、お喋りを快く止めてくれた。 詩「ありがとう、では、まずはネリーさんから、少し前に」 ネ「は、はい!」 詩「はは、緊張しなくてもいいよ」 俺は回りに聞こえるように大きい声で任命する。 詩「このセリミア・ミシルの道具屋の店長に……ネリーさん、あなたを指名したいと思う。賛成の人たちは、拍手をして欲しい」 俺がそう言うと、周りからは数多くの拍手が響き渡る。 ネ「私が……店長に、ですか?」 詩「お願いしていいかな?」 ネリーさんは、決意したように声を発した。 ネ「はい!頑張ってやらせて頂きます!」
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!