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詩「ダンジョンコア、オリハルコンの金庫の召還を頼む」
-承認、オリハルコンの金庫は10000マナになりますがどうしますか?
YES/NO-
詩「YESだ」
俺が承認すると、目の前に青白い輝きを放つ金属の金庫が現れた。
見るからに堅そうな外見だった。
ネ「それでは、この金庫は私が運んどきますね?」
詩「うん、ありがとう」
俺はすぐさま了承すると、踵を返して店内を見回ろうとしたが、後ろから可愛い声が響く。
ネ「うにゅぅぅぅっっ!!」
俺が後ろを向いて確認すると、ネリーさんが頑張って金庫を持ち上げようとしていた姿だった。
持ちあがらなくてもなお、ネリーさんは頑張って持ち上げようと、顔を真っ赤にしながら頑張っていた。
詩「ネリーさん!無理はしないでください」
俺がすぐさま駆け寄ると、ネリーさんは顔を俯けてしゅんとなっていた。
ネ「すみません、持ち上がりませんでした」
詩「いいよいいよ、頑張ってくれただけで俺は嬉しいからね?」
フ「それなら私が~……!!?」
ファティさんが次に持ち上げようとしたが、物凄く重いのか、びっくりしながら手を放していた。
勢いよく手を離したのか、後ろによろめいていた。
俺は、ネリーさんの頭の上に左手を置いていたので、咄嗟に右手が出た。
ファティさんの肩を捕まえると、一気に引き寄せた。
フ「ふえっっ///!?」
俺はすぐに後悔をした。
咄嗟にとはいえ、女性の肩を掴んで無理矢理こちらに引き寄せたのだ。
普通の女性なら嫌がる行為になるはずだ。
詩「ごめんなさいファティさん、危なそうだったので、つい……」
俺はすぐに両手を自分の後ろに隠し、頭を下げた。
フ「い、いえ!?私こそ不注意でこんなことになった訳で!別に嫌というか!むしろ嬉しかったというか!?へっ///!?わ、私は何を!?……ふにゅぅぅ」
突然ファティさんが顔を真っ赤にしながら倒れた。
俺はまた、咄嗟に肩を抱き寄せ、堅い地面に頭をぶつけないように、そして、ゆっくりと流れに任せる様に地面に下した。
こういう時は、無理な体勢にさせず、楽な仰向けの方が様態が安定するんだよな
俺はパーカーを脱ぐと、ファティさんにそっと被せた。
詩「ふむ、ファティさんはきっと……」
俺は空間を凍らせれる人物だったらしい。
詩「重い物を持ち上げようとして、一気に血が頭に上ったせいで倒れたんだな」
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