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イ「これは……?」
皆は、俺が出した冷蔵庫に興味津々だった。
詩「今からをそれを説明させてもらうよ」
俺は、皆を少しだけ下がらせ、冷蔵庫の取っ手に手を掛けた。
そしてドアを開けた。
フ「これは、冷気……ですかね?」
ネ「特に何も入ってないように見えるのですが……」
確かに何も入ってないな。
でも、どうやって冷気の生み出しているんだ?
いや、この世界のことだ。きっと魔力かなにかだろうな。
多分、永久機関的な魔法陣か何かだろうな。
詩「皆が見た通り、これは冷気を生み出すことが出来る箱だ」
俺は冷蔵庫のドアを閉めた後に、皆に向き直った。
イマルが手を上げる。
詩「はい、何ですか。イマルさん」
イ「何を目的とされた物なんですか?」
率直的だけど、鋭い質問だね。
詩「そうだね、簡単に説明するとこれは、食べ物を保存することが出来る物だね」
フ「食べ物をですか~?」
詩「うん、例えば魚なんかがそうだね」
俺は質問するように、皆に聞いた。
詩「皆は、魚を買った後、どうやって保存してたのかな?」
一人の女性が答える。
「どうって……魚を買った後はすぐに調理してしまわないと、腐ってしまうので、保存は不可能だと思うのですが……?」
回りの女性も首を縦に振り、共感の声を上げていた。
やっぱりこの世界では、魚の保存は難しいのかな?
氷の魔法さえあればできると思ってたんだけど……
あぁ……魔力が続かなくなるか
それに、氷の魔法とかってあるのかな?
おっと、話がずれてた。
詩「そうだね、確かに魚の保存は不可能だね。でも、この冷蔵庫っていう物があれば、魚の保存はおろか、何日経っても新鮮さを保つことが出来る箱なんだよ!」
ネ「えぇ!?それは本当なんですか!!」
女性たちもびっくりしてるみたいだね
詩「まぁ、物は試しだね。まだレストランは開店せずに、料理の試行錯誤を繰り返すから、そのときに、実感すればいいと思うよ」
俺は、適当に5人の女性とミコトを呼んだ。
詩「君たちの5人とミコトには、買い物を頼みたいんだけど、都合は大丈夫かな?」
ミ「僕はいつでも詩音君のためなら予定を空けるつもりだよ!」
詩「はは、有難う」
ミ「詩音君が、デレて……だと!?」
なんだよ、俺がお礼を言ったっていいだろうに……
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