詩音とセリミア・ミシル

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俺は更に奥へと進む。 詩「おお!随分と可愛らしいスライムになってるな」 スライムを観察してみると、前よりも透き通った紅色をしており、濁りが全く無くなっていた。 俺は一匹の【カース・スライム】を抱っこした。 詩「ぷにぷにだな、ほどよく柔らかいしな」 俺は軽く伸ばしてみたり、グニグニしてみたり、遠ざけて奥を見てみたり。 まさか、宝石みたいに綺麗な色になるとはな…… 本当に、ルビーみたいな感じの色だったな。 俺はいつの間にかたくさん集まっていた【カース・スライム】たちに別れを告げ、世界樹広場に戻っていった。 詩「やっぱり、仲間になるモンスターって心強いし、嬉しい気持ちになるな」 俺は改めて、モンスターのありがたさがわかった。 そしてまた、暇になる。 何か皆に出来なくて、俺だけが出来るような事。 ダンジョン・モンスター・仲間・俺・ダンジョンコアetc 詩「……………………っ!!?」 俺は閃く。 皆に出来なくて、俺にしか出来ない、最初で最後の目的。 詩「新しいダンジョンでも作ってみるか!」 元々そういうことをするのがダンジョンマスターの責務なんだ。 待っている間くらいは仕事をしないとな! こうして、店を待つ間に とんでもない物が出来上がってしまうのだった。
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