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sideアリス
ア「ふぅ、とりあえずこんなものでしょうか?」
私は周りを見渡す。
店の中は整理整頓されており、レストランも外観や内装に問題は見当たらなかった。
後は料理の試行錯誤だけで、収入計算なども後々にやるので、後は店を開くだけだ。
ミ「ん~~、いやぁ働いたなぁ」
刹「そうだな、私も少し疲れてしまったようだ」
ミコトさんも刹那さんも主要人物ですからね。
率先して働かないと下の人たちも動いてくれませんからね。
それを抜きにしても、彼女たち……メイドさん達はとても一生懸命でしたね。
やっぱり、主君の為……なんでしょうね。
やはり、主君は凄いですね。
ここに居ないのに、ここのダンジョン全てに関係しているものに影響を及ぼしていますからね。
やはり、主君には感謝を覚えてしまいます。
私に二度目の生を授けるだけでなく、こんなにも素晴らしい環境を与えてくれたのですから。
……湿っぽくなってしまいました。
それにしても……
ア「主君が来ないですね?」
ミ「あ!そういえばそうだね?」
刹「詩音なら心配になって少しは抜け出してきて、様子を見に来そうなものなんだがな……」
ア「よっぽど疲れていたんでしょうかね……」
リ「パパ疲れてるの?」
ミ「……そうなの?」
子供たちも心配し始めてしまってますね。
ア「少し様子を見てきましょうかね?」
ミ「そうだね、ちょうど店の方も一段落付いたし、今日はここまでだね」
刹「そうだな、その方が良さそうだな」
私はメイドさん達に呼びかける。
私たちが集まって話している間も、律儀に待っている所は凄いですね。
ア「皆さん。今日はお疲れ様でした。今回の作業はここまでです。明日に備えてゆっくり休んでくださいね」
「「「「「はい!お疲れ様でした!」」」」」」
彼女たちは一斉に頭を下げる。
主君が居たら、きっと戸惑う光景ですね。きっと。
ア「さて、私たちも行きましょうか?」
ミ「そうだね」
刹「あぁ」
リ「おお~」
ミ「…おお~」
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