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しかし、リヴたちの様子がおかしかった。
リ「あれ~?」
ミ「…ん~?」
ア「どうかしたんですか?って、まさか……」
私は少し駆け足になってしまった。
私は辺りを見渡す。
やはり……
ア「主君。あなたは一体どこに行ったんですか?」
私は思わず、呟いてしまった。
外に出かけるというのはまずないとは思うのですが……
刹「とりあえず、上に上がってみるか?モンスターの様子でも見に行ったのかも知れない」
ミ「うーん、詩音君ならあり得るかなぁ」
とりあえず、私は刹那さんの意見に賛成して、皆と一緒に上へと上がった。
-第一層・暗闇世界-
ミ「うわぁ、また暗くなったねぇ?」
刹「ふむ、モンスターの気配も薄くなってきたな……成長しているな」
確かに、モンスターの気配が薄いです。
【デス・マンティス】たちも、主君の為に一生懸命なんですね。
ここまで気配が薄くなると、並みの冒険者たちじゃ歯が立ちませんね。
リ「私には良く分かるよ?」
ミ「……私も」
……まぁ、リヴは呪法師ですし、ミクに関してはエンシェントオメガドラゴンの血を引き継ぐ者。
特にミクは、この中の誰よりも強くなる可能性が高い子。
危険……にはなりませんね。主君の子供ですし。
にしても……
ア「主君の気配はしませんね…」
刹「あぁ、少しも感じないな」
ミ「僕の電磁波にも反応無しだねぇ」
リ「居ない……」
ミ「…うん、居ない」
それよりも、ここに居る全員が気配を読める術を持っているとは、意外と驚きですね。
私が関心に耽っていると、一匹のマンティスが近づいてきた。
リ「こんにちは!」
ミ「…こんにちは」
マンティスも挨拶されたのがわかったのか、頭を下げる。
本当に、素晴らしい知能の発達ですね。
ここまで成長しているモンスターは始めて見るかもしれません。
主君が教えてるのでしょうか?
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