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―貴女なら必ず、時代を…未来を変えられる…。だから、生きて。生きて…絶対、幸せに…なりなさい―
「みんな…無茶なこと‥ばっかり…」
最初からダメだって諦めてばかりいた。やってもダメ、否定される、足掻くだけ無駄。でもそんなの…ちょっと考えれば、やってみなければ分からない。
リオンは、その可能性に賭けたんだ。
(私はまだ、生きていていいんだよね…?)
浪鴉は軽く唇を噛む。
(応えて――)
「ピィイィィーー!!!」
浪鴉の口笛が響き渡る。
天使達は何をしたのかと首を傾げる。
「ゼク様!このままではリオン様が!!」
「分かっている!!!」
ゼクは頭を抱える。
(何故だ、リオン!)
リオン達の目には、既に剣の大地が確認出来る程の距離。
浪鴉が翼を広げる。抵抗を受け、落下スピードが更に減速する。だが、それも時間の問題だ。
(間に合えッ)
一同が固唾(かたず)をのむ中、耳を裂くような鳴き声が轟いた。
「グルルルォォオォオォオオオ!!!!」
「なッ、なんだあれは!?」
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