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ジオ、三老師のうちの一人。天界の騎士団・フレイヤを率いる唯一の女性騎士団長でもある。
「申し訳ありません!このような失態を…!」
「失態?フフフ…果たして本当にそうかな?」
ゼクが怪訝な顔をする。
「ゼクよ、あの娘はただの悪魔ではないぞ」
「と…言いますと?」
ジオの美しい唇が弧を描く。
「あの娘、お前と共に二対の座に就くはずだった娘、レシラの子だ」
それを聞いたゼクの顔が、驚きに歪む。
「そッ、そんな…まさか!!」
「レシラが幻獣使いの一族の末裔だったのは知っているな?」
ゼクは頷く。レシラは、ゼクの許婚(いいなずけ)だった。だが、結局レシラは悪魔と恋に落ちた。ゼクにとっては深い傷と言える。
「この世界に存在する幻獣や精霊は姿を隠して生きている。そんな彼等を唯一呼び起こせるのが幻獣使い達だ。あの娘はその血を引いている」
「だからあのドラゴンを従えることが出来たのか!」
その言葉をジオは首を横に振り否定する。
「従えるのではない。あの娘は"選ばれた"のだ」
「選ばれた…?」
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