23138人が本棚に入れています
本棚に追加
と、そう思いながらカレンの顔を見てみると、物凄く怒りに歪んでた。ワーコワーイ。
「じゃあ聞くわよ」
「手短にー」
「あんた......一体ユイナ達にどんな特訓させたのよ」
えー、そんな事かよ。
「今まで授業で模擬戦があったけど、ユイナ達の強さはあの短期間の特訓じゃおかしいわ」
そりゃお前らには10日だもんな。
そしてもう一度言うが、俺は話を聞くだけだ。質問に答えるなんて一言も言ってない。
「そんな事か」
「ユイナ達に聞いても教えてくれないし」
「そりゃあれだよ......人間死ぬ気でやればなんでも出来る、うん」
「どうせそんなの嘘でしょ」
カレンがそう言って当たり前だが、俺の言葉を信じないが、
「いや、あれは冗談抜きで死にそうな時があったな」
「一体何回気絶したんだろうね~」
後ろでグレンとハルクがしみじみと思いで?を語る。
「はぁ?冗談でしょう?」
「いやいや、冗談じゃねえって。なぁ?ハルク」
「凄い死にそうだったよね~」
いやいや、きついと自覚してても死にはしないって。死にそうなだけで。
「もういいか?人間死ぬ気でやればなんでも出来る。だいたい特訓内容なんて聞いてどうすんの?ま、さ、か!まさかとは思うが、ユイナ達の強さを見てマネしようだなんて思ってないよな?」
まぁマネ出来るものじゃないんだが。
「ッ!そんなわけないでしょ!気になっただけよ!」
と捨て台詞を吐いて元居た位置に戻るカレン。
勝った!計画通り.....!
最初のコメントを投稿しよう!