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とまぁ別に計画なんて何も立ててなかったけど。
「で、他の奴はまだなんかあるのか?俺も早く行きたいんだけど」
緑髪はカレンと同じだったのか他にいう事はなさそうだし、後ろの方でタイミングを失ったのかユイナがウズウズしてるのはスルーして。
「無いなら俺はこれで......」
「裕也!」
帰ろうとするところで、龍司に呼び止められた。
「後で二人きりで話したい」
「嫌だ」
「場所は......って、え!?」
「話す事なんて俺には全く無いよ。この後もいろいろ忙しいのに、そんなのに時間割いてられるか」
「貴方、龍司さんがわざわざ気を遣っているんですよ?貴方の本当の正体がばれないように」
王女が警告でもするかのように言う。本当の正体?......死神代行の事か?それにしても王女もウザい。
「うるっせぇな。俺の本当の正体?それがどうしたんだよ」
「ッ!シラを切っても無駄です。私はもう貴方の......」
突然口調が荒くなった俺に驚いた王女。敬語とかもう疲れたお。
「そういうことじゃねえよ。ばらしたいならばらせばいいだろ。ほら、別に俺は止めねえよ。どうせ国王から聞いたんだろ?」
止める事なく、逆に促していく。
「い、いいんですか?」
「てめぇから脅しといて何確認なんて取ってんだよ。さっさとしろよ」
俺がそこまで言うと、王女は顔を俯かせ、拳を握りしめながら、
「......他人に教える事は、お父様に禁じられてます.....」
「だろうな。そんな事知ってる。そもそもあんたが教えてもらってる事がラッキーだな」
つーことはリンさんも知ってる可能性大か。
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