カオスの帰還

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マオとゼロが、あのドMに連れていかれたので、リビングには俺とシーナと、リンさんがいる。 そろーっと部屋の中に入ったら、何故か既に玄関にシーナとリンさんに、後ろでニヤニヤしてるクルリアが。 どうにかなんとかして、場所だけは玄関からリビングに移動して、俺は仁王立ちする二人の前で正座。 さっきまでマオとゼロだけが喋っていたのだが、クルリアによっていなくなってしまった。 「......はぁ」 静寂の中、リンさんが溜息から喋り始める。 「裕也君。旅行に行くのも、何も言わずに行ったのも、場所が場所だから私は許すよ」 リンさんまじ天使! 「だけど、その期間が一ヶ月でその間一切音沙汰なしというのは、流石に私も許容出来ない」 おおーっと、上げてから落とされたー! くっ、何か、何か俺も弁解しなければ! 「......え、えっとですね」 「何ですか?」 「なんだ?」 こえぇ!だがしかし、負けるな! 「本当は二週間程で帰る予定だったんです、はい。でもですね、ちょっと予定外な事が起きましてね、はい」 「予定外な事とは?」 リンさんが聞き返してくるのに、俺はこう答える。 「ちょっと勇者になって世界救ってました、はい」
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