23125人が本棚に入れています
本棚に追加
/168ページ
マオとゼロが、あのドMに連れていかれたので、リビングには俺とシーナと、リンさんがいる。
そろーっと部屋の中に入ったら、何故か既に玄関にシーナとリンさんに、後ろでニヤニヤしてるクルリアが。
どうにかなんとかして、場所だけは玄関からリビングに移動して、俺は仁王立ちする二人の前で正座。
さっきまでマオとゼロだけが喋っていたのだが、クルリアによっていなくなってしまった。
「......はぁ」
静寂の中、リンさんが溜息から喋り始める。
「裕也君。旅行に行くのも、何も言わずに行ったのも、場所が場所だから私は許すよ」
リンさんまじ天使!
「だけど、その期間が一ヶ月でその間一切音沙汰なしというのは、流石に私も許容出来ない」
おおーっと、上げてから落とされたー!
くっ、何か、何か俺も弁解しなければ!
「......え、えっとですね」
「何ですか?」
「なんだ?」
こえぇ!だがしかし、負けるな!
「本当は二週間程で帰る予定だったんです、はい。でもですね、ちょっと予定外な事が起きましてね、はい」
「予定外な事とは?」
リンさんが聞き返してくるのに、俺はこう答える。
「ちょっと勇者になって世界救ってました、はい」
最初のコメントを投稿しよう!