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〈やだよ面倒臭い。俺達は盛大に乱していくだけで解決はしないんだ〉
〈ケチ~。別に〉
とそこで、俺のポケットから何かが音楽を流しながら振動している。
〈ちょっと用事が出来た。出てけ〉
〈え~、なんの〉
そこでルクスデリアの意思を追い出し、ポケットから携帯電話を取り出し、電話に出る。
「もしもし裕也です」
『なんで念話したのに出るまでに変な音楽流れるの?』
「そういう仕様にしたからです神様」
相手はルクスデリアを管理している神様でした。
『それ意味あるの?......まぁいいや。時間が無くてね、手短に話すよ』
「おk」
『実はさっき思い出してね。なるべくなら龍司君に世界の魔力を使わせないでほしいんだ』
「説明プリーズ」
『理由は人間がそんな大量の魔力なんて持ったら体が耐えられなくてね。寿命が減るんだ』
「ふーん」
『本来なら仕方ないと割り切っていたんだけど、君の事を思い出してね』
うわっ、なんか嫌な予感。
『龍司君の代わりに倒してくれないかな?別にそれをやるのは君じゃなくてルシファーでも構わないよ。だけど、龍司君には世界の魔力を使わせないでほしい』
え~、神様は一応恩があるからなー。断れねぇ。
「......分かったわ。じゃ、これ終わったら世界渡るからよろしく」
『少しだけなら構わないよ。1年とか10年とか』
それって少しなのか?まぁ神様的には少しなんだろうけど。
俺は電話を切り、ポケットに入れる。
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