裕也君とカオスな仲間達の一ヶ月~旅立ち編~

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「はぁ......」 「裕也の溜息は不吉の証」 「うるさいルシファー。お前の上司からの命令だ。今戦ってる奴は俺らで倒せだってよ」 「主人公(笑)の覚醒イベントは?」 「起こさせるなだって」 「あひゃひゃひゃひゃ!!主人公が本気でお荷物な件について!」 隣で聞いてたマオが爆笑する。 「んじゃ、覚醒イベント止めてくるわ。この後の乱入は予定通りで」 と、俺は目を閉じて自分の力に集中する。 魔力ではない、もっと莫大で神聖な力の塊に触れる。 それが神力なのだが、最近になってようやく力の塊として感じれるようになってきた。 今まではイメージしてそれを強く願えば使えたのだが、ルシファーが言うには全くもって使いこなせてなく、俺にも勝てねえよ雑魚乙、と笑われたのでマジで練習して、ようやく感じれるようになってきた。 まぁそれだけでもかなり時間がかかったのだが......。 俺は意識を世界へと、落としていく。 ー力が欲しいですか?ー 真っ黒い世界。俺はそこに浮いている。 そして横を見れば、龍司がルクスデリアの意思の声に考えているのが見える。 「別に力とか与えなくていいぞ」 「!?」 わざわざ時間を取るのも面倒なので、さっさと用件を済ましていく。 「ゆう......」 ーあ、ほんと?ー 俺の名前を呟こうとした龍司を遮り、意思が言う。 「おう。さっき電話があってな。まぁ内容はいいや。俺がやる事になったから」 ーじゃあ、終わったら例の約束お願いねーー 意思が嬉しそうな声でそう言うと、世界は元の城の屋根上へと戻った。
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