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「それじゃ、ゼロも一緒に行きますか」
「?......どこに?」
「地球に。ただの旅行だよ。いろんな物があるから楽しいかもよ?」
ゼロにそう言うと、ゼロは子供みたいな純粋な目を輝かせて、
「うん......!行く!」
「くっ!何故私はダメなんですか....!」
神様の隣にいるセラフィムが歯噛みする。
「神様がミカエルが補佐だといろいろヤバイとかだからちゃんと補佐してあげてよ」
それに髪の毛水色とかあり得ないから。俺は勿論、マオやゼロも黒髪だしね。ルシファー?灰色だけどまぁ何回か地球に行ってるらしい大丈夫だろう。藍も連れてくけど金髪はまだセフセフ。
そしてなんかミカエルがやばいらしい。なんか凄いとかじゃなくてやばいドジッ娘らしい。
なに?なんか偉い天使にはなにかしらそういう属性があるの?セラフィムは天然だし、ルシファーはオタクだし。天使って怖いわぁ......。
「裕也君」
神様が俺の名前を呼ぶ。
「ん?」
「もう知ってると思うけど......」
俺は神様の言わんとしてる事を悟り、
「......分かってるさ。ただの旅行だって」
これはただの旅行だ。
「さって。よーしお前等、行き先は何処だ?」
俺はルシファーとマオにそう聞くと、
「「秋葉原だろ常考」」
声を揃えてそう答えた。
「......っふ、んじゃ行くか!」
実家帰りなんてのはもう出来ない。ちゃんと現実を見て、諦めをつけに行こう。
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