裕也君とカオ以下略~旅行編~

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...... 「......おい、これどこに出てるんだよ」 「安心しろ、俺が東京で借りているアパートの一室だ。因みに家賃の支払い者は神」 俺の問いに一切の迷いもなく答えるルシファー。 「なんだ、なら大丈夫か」 俺は空間魔法で作った扉から顔を少し覗かせるのを止めて、堂々と扉から出る、 「おい!ちゃんと靴脱いで玄関におけって」 「え、ごめんなさい」 事をしようとしたら、ルシファーに凄い怒鳴られたので思わず素で謝った。 そして全員で扉に出る前に靴を脱いで手で持ち、玄関に揃えてから部屋で座っている。 室内はテーブルにベッド。それだけが置かれている生活感の欠片も無い場所だった。 全員が座ると、ルシファーが話し始める。 「この部屋はただの仮拠点だ。俺とマオが来る時はだいたいが日帰り、それ以上はほとんどホテルとかで寝泊まりしていた」 物買って向こうでやるならそれで十分だな。 「だがしかーし!今回の旅行は長期戦になると予想!そして俺は買ったゲームやグッズなどをボックスに入れるのはあり得なぁぁぃ!」 ルシファーがいつになく真剣な件について。 マオは当然だ、とでも言うような顔で頷き、ゼロはフムフムと学習するように聞き入り、藍はどうでもよさそうにあくびをしている。 「......んで、言いたいことは分かったが、あえて聞こうか。具体的にどうすんだ?」 「この部屋を二日で俺達が住めるようにするぞ!」
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