23136人が本棚に入れています
本棚に追加
......
「......おい、これどこに出てるんだよ」
「安心しろ、俺が東京で借りているアパートの一室だ。因みに家賃の支払い者は神」
俺の問いに一切の迷いもなく答えるルシファー。
「なんだ、なら大丈夫か」
俺は空間魔法で作った扉から顔を少し覗かせるのを止めて、堂々と扉から出る、
「おい!ちゃんと靴脱いで玄関におけって」
「え、ごめんなさい」
事をしようとしたら、ルシファーに凄い怒鳴られたので思わず素で謝った。
そして全員で扉に出る前に靴を脱いで手で持ち、玄関に揃えてから部屋で座っている。
室内はテーブルにベッド。それだけが置かれている生活感の欠片も無い場所だった。
全員が座ると、ルシファーが話し始める。
「この部屋はただの仮拠点だ。俺とマオが来る時はだいたいが日帰り、それ以上はほとんどホテルとかで寝泊まりしていた」
物買って向こうでやるならそれで十分だな。
「だがしかーし!今回の旅行は長期戦になると予想!そして俺は買ったゲームやグッズなどをボックスに入れるのはあり得なぁぁぃ!」
ルシファーがいつになく真剣な件について。
マオは当然だ、とでも言うような顔で頷き、ゼロはフムフムと学習するように聞き入り、藍はどうでもよさそうにあくびをしている。
「......んで、言いたいことは分かったが、あえて聞こうか。具体的にどうすんだ?」
「この部屋を二日で俺達が住めるようにするぞ!」
最初のコメントを投稿しよう!