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――…5ヶ月後
カツカツと規則正しい律動的な足音が校内の廊下に響く。
ただ一人の足音のみが聴こえていたその空間に、ぱたぱたと新たな人物の足音が加わる。
「あ、いたいた委員長!」
「…何か用か、桐谷。」
「まーた暴力沙汰ですよ。そしてまた原因はあの転校生です。」
「…内容は。」
思わずつきそうになったため息を無理やり呑み込んで、桐谷に続きを促す。
「簡潔に言いますねー。転校生が取り巻き連中と一緒に食堂へ行ったところ、生徒会に遭遇。
生徒会の連中が転校生にちょっかいを出しているのを見た親衛隊の生徒が、転入生にあまり馴れ馴れしくするなと注意すると、 それに逆上した取り巻きの…何て名前だったか。
に…にし…あぁ、西川がその生徒を殴ったそうですよ。」
思わず片手で顔を覆う。
どうして次から次へと厄介事を引き起こすのか。
ある種の才能ではないかと逆に感心する。
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