7章

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「…お前、今の状況分かってるか?」 「…何がだ。」 「例えば今こうやって…」 スゥッ…と頬を撫でられそのまま顎を上向かされる。 数センチ先には端正に整った会長の顔。 「ッ近い…!離れろ…!」 しかし今の体では力が入らず、押し返すこともできない。 「俺たちがお前を一人置いていって、  お前の仲間が来る前に他の生徒がお前を見つけたら…どうなるだろうな?」 そう言いながら今度は首筋をゆっくりと撫でられた。 プツリ…1つ…2つ…器用にその長い指が蓮のワイシャツのボタンを外していく。 しゅるりと音を立てていつもきっちりと締められているネクタイを解くと、するりと鎖骨に指を走らせる。 思わず身を固くすれば、僅かに熱を帯びるように会長の目が細められた。 「おい…!マジでやめ…ッ」 「はい、そこまでー。」 本気で、どうにか体を動かして目の前の男を止めようと考えていると聴き慣れた声がした。 「遅くなってすみません、委員長。  とりあえずそこのガキ片していいですよね?」 どういう訳か雅がブチギレてら。 「雅…?とりあえず落ち着い…」 「前にも言いましたよね?」 つかつかとそのまま会長と俺の前に歩み寄ると、強引に…だが俺の体に負担が掛からないような手つきで会長から俺を引き剥がす。 「あんたに何かあったら俺、どうなるか分かりませんよって。」
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