7章

7/22
前へ
/107ページ
次へ
「…何?」 「いや…、そのだな、お前…ここでの生活、楽しくないか?  楽しくないなら、無理に居ることはないんだぞ?」 「どうした急に。」 怪訝そうな顔をしている連に、帝は必死に言葉を探すように、らしくない歯切れの悪い口調で続ける。 「いや…そのだな、お前の負担とか、ストレスになるようなら…」 「…珍しいな。あんたがそんなこと言うなんて。  心配は無用だ。与えられた任務は責任もって遂行する。」 きっぱりとそう言うと、帝は何故か困りきったようなため息をついていた。 意味がわからん。 おっと…。 向こうの方から複数の足音が聞こえ、腕のブレスレットが鬼役が近づいていることを知らせている。 「帝、追っ手が来たみたいだから俺はもう行くぞ。」 「お、おう。頑張れよ。」 「あぁ。」 帝と別れ、しばらく走っていると校舎の裏庭にたどり着いた。 ここも人気が少ないようで、やれやれと額に滲んだ汗を拭う。 すると、花壇の向こうから複数の言い争うような声が聞こえる。 しかし、自分の腕についているブレスレットは反応していない。 全員が逃げる役なのか、それとも… 「イベントに参加せず、裏で動いている生徒…か?」 蓮はポツリと呟くと、気配を殺してそちらへ近づいていった。

最初のコメントを投稿しよう!

1694人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>