本当に良いんですか?@勇者様

6/14
前へ
/25ページ
次へ
「あー、言われてたかもー」 無表情の棒読みで言う。 だって、おぼえてないし。 「まあ良いです。とにかく北の国の宮殿に向かいましょう。」 話を強制的に終わらせ、馬車の荷台にに乗り込む。 扉の窓の部分にだけ赤いカーテンがある。 中は意外に広く、三人用の長座がひとつと、その前に一個だけ独立した椅子がある。 「すげぇ。めっちゃふかふか!」 当然、独立した椅子に座りはしゃいでいる。 「勇者様、やめてください!これは王様の馬車なんですから!」 流石のアンドルフも少しり、ムッとした表情だった。 俺が大人しくなったのを確認し、御者に声をかける。 「よし、行ってくれ。」 御者は手に持った手綱をならし、馬はそれを合図に走り始める。 流石は王様用の馬車だ。 結構なスピードで走っている。 荷台は意外にも揺れはない。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加