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あの事故以来、僕は自転車を乗るのにも気をつけていた。
その事故から数ヶ月が過ぎた時に、僕のおばさんが亡くなった。
とても人が良く好きなおばさんだった…
そのおばさんは、僕のお母さんの姉になる人だ。
当然ながら、俺は号泣した。
人が亡くなる辛さを初めて知り、またさらに強く死を意識しだした。
僕は強くなって長生きしよう。
そう決意をした。
それからは、自転車を乗るのにも気をつけて事故もなく2年半が過ぎた。
僕は中学3年になった。
受験生として、初めての夏休みを迎える一週間前に悪夢はまた再来した。
その日、俺は家で暇を持て余していた。
すると、一人の来客がきた。
それは後輩だった、今からサバイバルゲームをするとの事らしく俺は準備をして一緒に出かけた。
しばらく淡いもない話で、自転車をこいでいた…
ふと、横断歩道を渡る時周りを確認して安全だと安心したのか、下を向いた…
すると、いきなり衝撃が走った。
車の側面と衝突してしまったのだ。
俺は勢いのまま頭を地面にうった、クラクラしながら立ち上がると、運転手であるおばさんが出てきた。
当然ながら、「大丈夫?」と聞かれた。
混乱していた僕や後輩は、大丈夫と答える他なかった。
そして、運転手は立ち去り僕達も自転車に乗ろうとした瞬間…
立ちくらみがした…
あ…
死ぬ…
必然的にそう思ってしまった。
また過去の過ちを繰り返してしまった…
ものすごく後悔した。
立ちきれなくなった僕はコンクリートに座りこんだ。
しばらく時間をおき、自転車に乗り目的地についた僕はサバイバルゲームを楽しんだ。
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