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流石に段違いでの歩行は辛かったから、急遽コンビニで購入したのだと告げると、半信半疑ではあったようだけど納得はしてくれたみたいだった。
「何にせよあいつらが原因なのは変わりないんスから、たんまり慰謝料ふんだくりゃいいんスよ。」
「それは私よりあなたの方でしょう。そんな大怪我させられて…今更だけど、本当にありがとうね。柴田君が通りかかってなかったら、どうなっていた事か…」
あの男達のイヤらしく笑う顔を思い出すだけで、吐き気と身震いがする。
「だから~、主任が責任感じる事じゃないって言ったじゃないスか。」
「でも…私があそこを通りかからなかったら、あんな事にはならなかったもの。」
「そうは言っても、ああいう連中は何処にでもわんさといるんスよ?最初っから悪さする気満々で近付いて来るんスから、こっちがどんなに気ィ付けてたって避けようがないスもん。」
「それはそうだけど…」
何時ものように、戸塚さんの呼び出しに間に合うよう家に帰っていれば…少なくともあの男達に絡まれる事はなかった筈。
この一連の事件は浮ついた私への、神様からの警告なのかも知れない。
「ところで…あいつらの処分はどうなったの?病院で手当てを受けた後、事情聴取受けたのよね?」
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