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都内のD大学に通う大杉俵太は、心理学を専攻する大学生だ。今日は卒業研究の仕上げのために、電車で大学に向かっていた。
家から学校までは1時間ほどかかるがそれももう4年経てば慣れたものである。いつものようにスマートフォンを確認したり、iPodで音楽を聴いたりしながら時間を潰していた。
その車内は通勤、通学で忙しい学生やサラリーマンで溢れている。そんなことは彼にとっていつものことである。彼だけでなく、周りのみんなにとっていつものことであった。
最近変わったことといえば、身の回りの友達に彼氏や彼女がよくできるってこととか、総理大臣がコロコロ変わるってこととかそんなくだらないことだ。
それくらい平凡な日常である。
俵太はそんなことを考えながら、大学の最寄りのである、目的地の駅で電車を降りた。
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