0人が本棚に入れています
本棚に追加
駅を出たあと、大学に行くためにはここからバスに乗り換え、15分ほどバスに揺られ、大学に到着する。
しかし。。。
今日はバスが休止していた。
「おいおい、まじかよ。。
どうしようか。。歩くのは無理な距離だしなあ。。金かかるけど仕方ない、タクシーでいくしかないな。。」
歩くという選択肢は距離的にも時間的にも現実的ではなかったので、仕方なくタクシーで行くことにした。
駅にたくさんタクシーが停まっていたので、その最前列まで行き、目的地である大学を告げ、タクシーに乗り込んだ。
「D大学までお願いします!」
「はい」
タクシーの運転手はやけにテンションが低かった。しかし、俵太は急いでいたのでそんなことは気に留めなかった。
「........。」
車内にしばらくの沈黙が続いた後、タクシーの運転手が口を開いた。
「毎日退屈じゃないですか?」
いきなり喋り出したので俵太は少し驚いたが、気に留めず答えた。
「そうですねー。何か面白いことしたいですね」
俵太が少し笑いながらそう言うと運転手は「やりましょうか」とだけ言い、何かのスイッチを押した。するとタクシーの窓がすべて黒いカーテンのようなもので覆われ、外が全く見えないようになった。
最初のコメントを投稿しよう!