第四章

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「ねぇーってばー、ウチを呼んだのは貴方?」 聞いても反応を示さない俺にしびれをきらしたのか、俺の顔に自らの顔を近づけて聞いてきた。 「のわっ!」 いきなりだったから驚いた。しかもかなり美人だし。美人の顔が目の前にあったら驚くだろ。…驚くよな? 「呼んどいてその反応はないんじゃない?」 「ああ、悪いな。ちょっと驚いただけだ。」 本当はちょっとじゃないけど。 「で、お前は天使なのか?」 「んー、天使といえば天使なのかな?」 は?なんじゃそりゃ。意味わからん。 「ウチは"ルシファー"。天使は天使でも堕天使よ。」 「…なるほどね。それでさっきの言葉か。」 堕天使も一応は天使に分類されるのか。 「俺と契約してくれんのか?」 「いいわよー。ウチを呼んだ貴方に興味あるし。契約していいかしら?」 「ん?俺はいいけど、どーすんdムグッ…!」 ルシファーに聞かれてOKして方法を聞こうとしたらいきなりキスされた。 「んっ……くちゅ…ぴちゃ…くちゅ…んっ……ぷはっ!」 「はぁはぁ!いきなり何すんだ!?」 キスしたかと思ったら舌まで入れてきやがった。 別に嫌ってわけじゃないんだけど、ルシファーは美人だし。嫌ってわけじゃないんだけど、心の準備ってのがねー、必要じゃん?しかもファーストですよファースト!こんな皆に見られながらのキスがファーストとか…。
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