第四章

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ルシファーを召喚するのに必要な要素? 一応天使だから綺麗な心、純粋さとか?けど、自分でいうのもあれだけど俺綺麗な心とか純粋じゃないぞ? けど、ルシファーは堕天使だから………分からん! 「分からないみたいね。 ウチは元は天使だった。それも天使の中でも高位のね。けど、ウチは神に反抗して堕天させられた。 そして七つの大罪の一柱"傲慢"を司る悪魔として数えられたの。」 「で?それが何なんだ?」 「つまりウチは光と闇、善と悪といった相反する二つを持ってる。そしてウチを召喚するには自らの心にその相反する二つの心を持つことが必要ってわけ。 分かった?」 「…そんなの人間なら誰だって持ってるだろ?」 「そうね、けどソラのようにちょうど半々に善と悪の心を持つ人はいなかったわ。」 つまり、俺は心の善の部分と悪の部分がピッタリ半分だからルシファーを召喚できた…と。 「ソラの記憶を見たから言えるけど、ソラは極端なのよ。」 「極端?」 「ソラは本当に信用できる相手じゃないと心を開かない。 心を開いた相手は自分を犠牲にしてでも助けようとする。けど、心を開いていない相手には助ける素振りすら見せない。ソラの善の部分は信用できる相手限定なのね。 どっちかというと悪の方が大きいけど、信用できる相手に対する善の部分がとてつもなく大きいからバランスがとれてるってわけ。」 「もう説明は終わったから時間動かしていいよー。」 なんだか妙に納得してしまった。ルシファーの言う通りだから。
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