第四章

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代償が何なの?…か。そんなの決まってるだろ…。 「禁忌を犯した者の命だよ…。」 禁忌を犯して自らを召喚しようとしたんだ。そりゃあ死ぬしかないわな。 「なっ!それなら助けないと…!」 「それも無理だ。」 「なんでよっ!?」 シンやレナはミーシャが言いたいことを言ってくれてるのか、さっきから黙っている。周りにいるクラスの奴らも同じようだ。 「死神はランク的に言えば測定不能。所謂ランクオーバーだからだ。それに死神の邪魔したら殺されるぞ?邪魔した奴だけでなくその場にいる者全てが…だ。」 「そんな…。」 俺の説明を受けたミーシャは俯いて悔しさを前面に押し出している。 まさかミーシャが"主人公"みたいなこと言うとは思わなかったな。もう少し状況とか死神の実力を測れる奴だと思ってたんだけどな。 「だから、ライザさんも助けに行かず、あそこで悔しそうな顔してんだよ。」 俺の言葉でミーシャ達はライザさんに目を向けた。ライザさんは両手を握りしめ悔しさからか唇を噛みしめていた。握った両手からは爪が食い込み僅かに血が流れていた。 【デハ、ダイショウヲモラウゾ】 死神がその手に持っていた禍々しいオーラを放つ鎌を腰が抜けてしりもちをついて、逃げることすら出来ないダリアに向けて振り下ろそうとしたその時…。 死神とダリアの間に誰かが割り込み死神の鎌を防いだのだ。
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