閑話

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-平日の朝。編 「はい、みやさーん!起きてーー!」 朝6時半、毎日毎日さゆりに起こされる。 目覚まし時計より、何故かいつも早いさゆりの起床時間。 目覚ましに顔洗って、リビングに行くと…… 「ほい。飯食って」 と、毎朝ちゃんと朝ご飯が準備されている。 「いつもゴメン……」 「飯食ったら着替えて。洗濯機回すわ」 「うん。ありがとー」 平日朝は、家出るのがさゆりより早い私の為にいつもこんな感じである。 高校時代のさゆりとは大違い。 「毎朝ギリギリマンやったし、眠そうな時も多かったのになぁ」 「朝は強い方やぞ。それに、なんかなー、みやの為なら何でもやってやりたくなる」 「そんなんー。みやが甘えて朝何もせんようになるやん」 「いいよ。全力で甘えてこいっ!!」 朝から熱いなぁ。 そしてさゆりの毎朝の日課はもう一つ。 「今日は三つ編みおだんごにしよかな」 毎朝飽きもせず、私の髪の毛のセットをしてくれるのである。 「最近毎日ちゃう髪型で行くからな、職場の人にどうしたん?って言われる」 可愛いねって褒められる。
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