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そろそろ電車に乗らな。
さゆりには会社出る前に連絡入れたから、多分大分駅で待たせてしまう。
そうでなくても、あの人待ち合わせには早く行くのに。
「うわぁ!きてる!!」
まだ改札も通ってないのに、乗る電車が見えてしまった。
「次にしよ……」
走れよ。
冷静な部分の私が、自分にツッこむ。
「さゆりにもっかい連絡しとこ」
『手土産選んでたら乗ろうと思ってた電車目の前で逃した』
『マジか。いいよ、待ってる』
待たす気しかなかった。
次の電車にはしっかり乗り込み、さゆりの待つ駅へ。
「おまたせー!!」
「きたきた!何かスゲー荷物やな」
「良さげ過ぎるお店でさー。買い占めそうな位買いたかった。これでもかなり絞ってきた方やで」
「どんだけ買う気やってーん!?」
「あと、こっちの紙袋が家用」
「……二人って分かってての量か?」
「うーん。忘れてての量です!!」
そんなこと考えて買い物する!?
「まぁいいや。家用の持つわ、出して」
「有り難う!!」
半ば呆れられた気はするけど、まぁいい言われたし、良しとする。
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