Act.36

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「いや、とりあえず一発目は」 「あとでーねーー」 えーー……皆に止められたんですけどー? 高校時代を見てきた人らには、みや=ドジは、ステータスになってしまってるな。 嬉しいやら悲しいやら。 「いーねーんーみやちゃんはー食べ専でー」 「そやで。焼くのはうちらに任しといて、いっぱい食べてって!味変用にタレと塩と食べるラー油も用意したし!他になんか要るなら出せるもんは出す。んでこれ、ジャガチーズ餃子もあるで!」 「みやちゃーん好きーやろーってーー思ってーー」 「ジャガチーズ……」 なんやと、ただただ旨いやつやないか!それ。 「こっちー辛いータレーーリサーはーこれー?」 「おー……どうしよっかなー?」 蒸し時間中に、食べる準備にそれぞれ勤しむ。 「さー、そろそろいいかなー?」 「オープンーーー」 漂う湯気と共に美味しく焼き上がった餃子が顔を出した。 「いただきまぁすー!」 「おー、うまそっっ」 「はふっは、はつい……!!」 「熱いやろ、そら。よー一口で全部入れたな口に」 「~~~!!っ!……っまー!!」 「涙溜めながら(笑)」
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