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答えを聞くのは怖い。
怖いけど……、聞かなきゃ前にも進めない。
「はぁ……」
「!?」
第一声溜め息!?
「あー、良かったぁ。シラ切られたらどうしようかと、ドキドキしちゃったぁぁ」
「え?」
「みぃちゃん、何も言ってくれないしさぁ。ちゃんと、みぃちゃんの口から本当の事聞かせて貰えないのかと思っちゃったぁ」
ホッとしたら力が抜けたよと、ナナちゃんは笑って言ったが、私も今かなり気が抜けた。
「お、怒ってたんじゃ……」
「え?怒ってるように見えた?ごめんねー?私もかなり緊張してたからぁ」
「き、嫌われたかと思っ……」
「えー!?こんな事で嫌いになんかぁならないよー!隠された方が、私はヤだな。信頼されてないみたいで……」
「なかなか……言い出せなくて。ホンマは遊びに来てくれた時に言うつもりやってんけどさ……」
まさかのお邪魔虫に阻まれて言いそびれて。
かと言って、メールでは伝えたくなくて。
「過去にやっぱりその、良く思わない人もいたから、上手く伝える自信なくて。でも、うちは彼女の事が好きで……それだけは譲れない事実で」
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